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昔、昔、ある所に赤オニと青オニが住んでおりました。
オニたちは毎年この季節が近づいてくると、いつも気持ちが落ち込んでいきます。
「のー、青オニどんよ~、今年はどこに隠れたら良いかのー」
「そうじゃの~、去年はたまたま空いておった場所があったから、そこに隠れれば良かったんじゃが、今年はあの場所も空いておらんからな~」
「困ったの~」
「参ったの~」
そうこうしているうちに、とうとうその日になってしまいました。
「オニは~外!福は~内!オニは~外!福は~内!」
「うひゃー、たまらんぞ!たまらんぞ!」
「うひゃー、逃げろー!逃げろー!」
オニたちは逃げ惑うばかりです。
しかし、そんな中で、おかしな掛け声をしている場所がありました。
「福は~内!オニ・・も~内!」
「ん?聞こえたか?」
「ん?聞こえたぞ!」
オニたちは不思議に思いながらも、掛け声のする方へ走っていきました。
「福は~内!オニ・・も~内!」
やはり、その場所ではそう叫んでいるではありませんか。
オニたちは、天の助けかと思い、その場所に入って行きました。
しかし入ってビックリ。
なんとそこは、
「オニ~サン、チョットヨッテテチョーダイ」
そう、これは人間がオニと呼ばれている世界のお話だったさ?・・・つづく
オニたちは毎年この季節が近づいてくると、いつも気持ちが落ち込んでいきます。
「のー、青オニどんよ~、今年はどこに隠れたら良いかのー」
「そうじゃの~、去年はたまたま空いておった場所があったから、そこに隠れれば良かったんじゃが、今年はあの場所も空いておらんからな~」
「困ったの~」
「参ったの~」
そうこうしているうちに、とうとうその日になってしまいました。
「オニは~外!福は~内!オニは~外!福は~内!」
「うひゃー、たまらんぞ!たまらんぞ!」
「うひゃー、逃げろー!逃げろー!」
オニたちは逃げ惑うばかりです。
しかし、そんな中で、おかしな掛け声をしている場所がありました。
「福は~内!オニ・・も~内!」
「ん?聞こえたか?」
「ん?聞こえたぞ!」
オニたちは不思議に思いながらも、掛け声のする方へ走っていきました。
「福は~内!オニ・・も~内!」
やはり、その場所ではそう叫んでいるではありませんか。
オニたちは、天の助けかと思い、その場所に入って行きました。
しかし入ってビックリ。
なんとそこは、
「オニ~サン、チョットヨッテテチョーダイ」
そう、これは人間がオニと呼ばれている世界のお話だったさ?・・・つづく
2008,02,03 Sun 15:00
2008,02,03 Sun 14:48
何年かぶりの故郷である。
いくおは列車から降りると、寒さと共に懐かしい気持ちが湧いてくる気持ちでいっぱいになった。そう、それは彼女も同じ気持ちだったに違いない。
「わぁー。こんなに変わちゃったんだー、この町」
「あぁ。ホント久しぶりだもんな」
「あっ!あそこコンビニに変わってる!」
無邪気にはしゃぐサキコの横顔を眺めながら、いくおはこれからの事を考えながら、ふと思った。
(びっくりするだろうなー。俺が帰ってくるコト事体、大変な出来事なのに、彼女まで連れてきちゃったんだもんな。)
「俺んち、ここから歩いて十分位の所だから」
「うん」
雪道を歩きながら、ふとサキコはある場所を見つけた。
「あそこ。学校だよね?小学校?」
「ああ、俺が小学校6年まで通ってた小学校だよ。」
「ふ~ん(スルー)。ちょっと寄ってかない?」
いくおは、先をいそぎたいと思っていたが、サキコはもう学校の方に向かっている。
(しょうがねーなー、言い出したら聞かないからな。)
「こっちの方が近道だから、こっちから行こうぜ。」
「うん」
こちら(どちら?)は丁度、体育館の裏側である。
そこに、児童が仕舞い忘れたであろうボールが転がっていた。
「いくお君見て-。懐かしい!ドッジボールのボールなんて久しぶりに見たー!」
いくおもサキコにつられて、懐かしい気持ちがあらためて湧いてきた、と同時にはしゃいだ気持ちで彼女にこう言った。
「なぁ。ドッピンしようぜ!」
「・・・何、それ」・・・つづく
いくおは列車から降りると、寒さと共に懐かしい気持ちが湧いてくる気持ちでいっぱいになった。そう、それは彼女も同じ気持ちだったに違いない。
「わぁー。こんなに変わちゃったんだー、この町」
「あぁ。ホント久しぶりだもんな」
「あっ!あそこコンビニに変わってる!」
無邪気にはしゃぐサキコの横顔を眺めながら、いくおはこれからの事を考えながら、ふと思った。
(びっくりするだろうなー。俺が帰ってくるコト事体、大変な出来事なのに、彼女まで連れてきちゃったんだもんな。)
「俺んち、ここから歩いて十分位の所だから」
「うん」
雪道を歩きながら、ふとサキコはある場所を見つけた。
「あそこ。学校だよね?小学校?」
「ああ、俺が小学校6年まで通ってた小学校だよ。」
「ふ~ん(スルー)。ちょっと寄ってかない?」
いくおは、先をいそぎたいと思っていたが、サキコはもう学校の方に向かっている。
(しょうがねーなー、言い出したら聞かないからな。)
「こっちの方が近道だから、こっちから行こうぜ。」
「うん」
こちら(どちら?)は丁度、体育館の裏側である。
そこに、児童が仕舞い忘れたであろうボールが転がっていた。
「いくお君見て-。懐かしい!ドッジボールのボールなんて久しぶりに見たー!」
いくおもサキコにつられて、懐かしい気持ちがあらためて湧いてきた、と同時にはしゃいだ気持ちで彼女にこう言った。
「なぁ。ドッピンしようぜ!」
「・・・何、それ」・・・つづく
2008,01,27 Sun 14:10